機能設定
対話プラットフォームの機能設定について説明します。基本機能、AI インタラクション機能、Hook 処理マーカー、ツール表示モード、質問オプション表示モード、AI の認識設定(システム時刻、送信者名、位置情報を回答に利用)、タイムゾーンの規則を扱います。
機能設定は、対話プラットフォームの設定ページで最も多くのスイッチがある項目です。ユーザーが対話中に「何をできるか、何を見られるか」、AI が回答時に「何を把握しているか」を決めます。Web と API プラットフォームには 6 つのセクションがすべてあります。内部プラットフォームには「質問オプション表示モード」がありません。LINE や Microsoft Teams などのメッセージングプラットフォームには、OCR を有効化と「AI の認識設定」だけがあります。
これらの設定はAI エージェントではなく、各対話プラットフォームに紐づきます。同じエージェントを Web と LINE の両方に接続する場合は、それぞれのプラットフォームで設定してください。設定ページの全体構成と開き方については、対話プラットフォーム設定の概要を参照してください。
1. 利用する場面
あるクリニックでは、LINE 上の AI エージェントで予約に関する質問に答えています。患者が「今日の午後はまだ予約できますか」と尋ねると、エージェントは「今日は何月何日ですか」と聞き返しました。担当者は LINE プラットフォームの機能設定を開き、システム時刻を回答に利用をオンにして、タイムゾーンを Asia/Taipei のままにし、保存をクリックします。もう一度尋ねると、エージェントは「今日は金曜日です。午後の診療は 14:00 に始まり、まだ予約できます」と直接答えます。エージェントのロール指示は一文字も変更していません。
2. 基本機能

有効化
オフにすると、このプラットフォームは外部向けのサービスを停止し、ユーザーは対話ページからメッセージを送れなくなります
ファイルのアップロードを許可
ユーザーは対話中に画像やファイルをアップロードして、AI に分析させることができます
対話の共有を許可
ユーザーは対話の共有リンクを生成できます
文字サイズの変更を許可
対話ウィンドウに文字サイズの切り替え機能を表示します
対話の引き継ぎを有効化
MaiAgent で対話の引き継ぎが全体で有効になっている場合、このプラットフォームの Web Chat では、コンテキスト使用量が 80% に達すると引き継ぎの案内バーが表示され、引き継ぎ用の要約カードを生成できます。全体のスイッチは管理画面にはないため、MaiAgent にお問い合わせください。全体で有効になっていなければ、このスイッチをオンにしても画面上の変化はありません。初期設定はオフです
コンテキスト使用量を表示
このプラットフォームの Web Chat で、入力欄の下にコンテキスト使用量の割合を表示します。対話の引き継ぎとは独立しており、どちらか一方だけを有効にできます。初期設定はオフです
3. AI インタラクション機能
引用文書を表示
AI の回答で参照したナレッジベースの情報源を列挙します。ユーザーは引用をクリックして文書の抜粋を確認できます
引用文書のダウンロードを許可
ユーザーは引用されたファイルをダウンロードできます
OCR を有効化
アップロードされた画像の文字を認識し、AI がスクリーンショットやスキャン文書の内容を読めるようにします
思考過程を表示
対話中に AI の推論過程を表示します
ユーザーによる推論の深さの調整を許可
ユーザーが対話ウィンドウで AI の推論の深さを調整できます

引用情報を公開するかどうかは、用途に応じて決めてください。一般向けのカスタマーサポートでは、すべての引用を表示して信頼性を高められます。社内サポートでは、機密文書を守るためにダウンロードを無効にできます。教育機関では、学生が参照できる学習資料を表示できます。
4. Hook 処理マーカー
Hook 処理マーカーを表示をオンにすると、メッセージが Hook で処理されたとき(機密情報のマスキングなど)、対話中にマーカーが表示されます。マーカーの文言はカスタマイズできます。Hook 自体の設定については、Hook によるメッセージのインターセプトを参照してください。
5. ツール表示モード
AI がツール(MCP、API)を呼び出したとき、対話ウィンドウにどの程度の情報を表示するかを、3 枚のカードから選びます。
詳細
ツール名を表示し、展開すると入力パラメータと応答結果を確認できます
簡易
ツール名と実行状態だけを表示します
非表示
ツールの実行情報を表示しません

6. 質問オプション表示モード
AI エージェントに組み込みのAgent UI 質問ツールを設定すると、対話中にユーザーへ質問を提示できます。たとえば「どのトピックについて知りたいですか」と尋ねて複数の選択肢を示し、選ばれた回答に沿って対話を進めます。このセクションでは、Web Chat に選択肢をどう表示するかを決めます。2 枚のカードから 1 つを選び、ページ全体の保存をクリックします。
フローティングボタン
選択肢が入力欄の上にボタンの列として表示され、入力欄はそのまま使えます。ユーザーが直接入力して送信すると、選択肢は無視されます
選択肢パネル
選択肢のパネルが入力エリアを覆います。ユーザーが回答するかパネルを閉じると、入力欄に戻ります

カスタマーサポートの責任者が設定したエージェントは、対話の冒頭で訪問者に「製品機能」「料金プラン」「技術サポート」からトピックを選ぶよう求めます。公開後、ある訪問者から「質問を直接入力したいのに、選択肢パネルが入力欄を隠している」との声がありました。責任者はその Web プラットフォームの機能設定を開き、「質問オプション表示モード」でフローティングボタンを選んで保存をクリックします。訪問者が対話ウィンドウを開き直すと、選択肢は入力欄の上のボタン列になります。パネルを閉じることなく、選択肢をクリックするか自由に入力できます。
エージェントに質問させる:ロール指示の例
エージェントに対話中に質問させるには、AI 機能 → AI エージェントのツールタブで、組み込みのAgent UI 質問ツールを設定します。各質問で使えるフィールドはツールから AI に伝えられます。ロール指示には、いつ質問するか、何を質問するか、自由入力を許可するかの 3 点を書くだけです。管理画面に「その他を許可」のスイッチはありません。これらはロール指示で決まり、AI が質問するたびに設定を含めます。
各質問で使えるフィールド:
label
質問文
必須
options
選択肢の一覧。2~5 個を推奨します
必須
multi_select
複数選択を許可します
単一選択になります
allow_other
「その他」の自由入力を許可します。選択肢パネルには「その他」の入力欄が追加され、フローティングボタンでは入力欄のプレースホルダーが「その他の回答を入力」に変わります
選択肢からのみ回答できます
skippable
false にすると回答必須になります。選択肢パネルには「スキップ」ボタンが表示されず、Esc キーも無効になります
スキップできます
例 1:要望が曖昧なときに確認する(単一選択)
例 2:「その他」と複数選択を許可する
例 3:対話の冒頭で一度だけ質問する
例 4:回答必須の質問(スキップ不可)
skippable: false が影響するのは、選択肢パネルの「スキップ」ボタンと Esc キーだけです。ユーザーは ✕ を押してパネルを閉じることができます。フローティングボタンにはスキップボタンがなく、直接入力すると選択肢を無視したことになります。そのため、回答を必須にするには、例 4 のように「回答しなければ同じ質問を出し直す」とロール指示に明記し、エージェントに確認させてください。
上記の指示に従って AI が生成する質問は次のようになります(AI が自動的に組み立てるもので、確認用です。ロール指示には記載しません)。
ユーザーが回答すると、Web Chat は「Q: 質問」「A: 回答」の形式で送信します。複数選択は「、」でつながれ、自由入力した「その他」の回答も同じ形式になります。回答に応じて処理を分ける場合は、ロール指示でこの形式を使って判断してください。
ロール指示や質問文に「スキップを押す」「パネルを閉じる」と書かないでください。フローティングボタンモードには、その 2 つのボタンがありません。ユーザーが直接入力して送信すると選択肢を無視したことになります。質問で allow_other が有効な場合、入力した内容は「その他」の回答として扱われます。
7. AI の認識設定
AI の認識設定を使うと、AI エージェントは回答時に「現在の時刻」「対話相手」「相手の場所」を把握できます。有効にすると、システムが各応答の前に対応する情報を AI のコンテキストへ自動的に追加します。ロール指示を変更したり、別のツールを連携したりする必要はありません。3 つのスイッチはプラットフォームごとに設定します。エージェントの作成時に自動生成される Web、内部、API の 3 つのプラットフォームでは、いずれも初期設定はオフです。
システム時刻を回答に利用
現在の日付、時刻、曜日、タイムゾーン
「今日は何日?」「今何時?」「まだ営業していますか?」「3 日後は何曜日?」
すべてのプラットフォーム
送信者名を回答に利用
対話相手の名前
顧客を名前で呼ぶ、挨拶を個別化する
すべてのプラットフォーム
位置情報を回答に利用
ユーザーが共有した座標
「一番近い店舗は?」「近くにサービス拠点はありますか?」
Web、内部、API、LINE
システム時刻を回答に利用
AI の認識設定セクションまでスクロールし、システム時刻を回答に利用をオンにします。Web と内部プラットフォームでは、オンにすると「タイムゾーンの自動検出」が表示されます。タイムゾーンはユーザーのブラウザーから取得されるため、手動設定は不要です。

API や LINE などのメッセージングプラットフォームでは、オンにするとタイムゾーンのドロップダウンが追加されます。その下に、そのタイムゾーンの現在時刻が即時表示され、確認できます。初期設定は Asia/Taipei(台北時間、UTC+8)で、検索して別のタイムゾーンに切り替えられます。

タイムゾーンの決まり方
追加される時刻はユーザーのタイムゾーンに換算されます。タイムゾーンの取得元はプラットフォームによって異なります。
Web、内部
ユーザーのブラウザーから自動取得し、各メッセージに付けます
不要です。画面に「タイムゾーンの自動検出」が表示されます
API
呼び出し元がメッセージの metadata に timezone を指定します(IANA 形式、例:America/New_York)。指定がなければ、プラットフォームのタイムゾーン設定を使います
タイムゾーンが指定されない場合の初期値として設定することを推奨します
LINE、Microsoft Teams、Slack、Email などのメッセージングプラットフォーム
常にプラットフォームのタイムゾーン設定を使います
必要です。海外ユーザーが中心の場合は、対象地域のタイムゾーンに変更してください
API 連携でメッセージにタイムゾーンを含める例:
タイムゾーンの文字列が無効な場合、API はリクエストを拒否し、検証エラーを返します。
送信者名を回答に利用
オンにすると、AI は相手の名前を把握し、適切なときに名前で呼びかけます。名前はその対話の連絡先から取得されます。これはカスタマーサポート対話 → 連絡先に表示される名前です。メッセージングプラットフォームではユーザーの表示名から自動的に作成され、Web プラットフォームではログインユーザーまたは対話前フォームの入力情報から取得されます。連絡先に名前がない場合、AI は通常どおり回答します。
位置情報を回答に利用
オンにすると、AI はユーザーの座標を使って、最寄りの店舗を勧めるなど、位置に合わせた回答を提供します。Web 対話ウィンドウではブラウザーに位置情報の使用許可を求め、座標をメッセージに含めます。API プラットフォームでは、呼び出し元がメッセージの metadata に latitude と longitude を含めます。このスイッチは現在、Web、内部、API、LINE プラットフォームで利用できます。
8. よくある質問
Q:「システム時刻を回答に利用」をオンにしても、AI が日付を間違えます。
まず、ユーザーが実際に使用しているプラットフォームでスイッチをオンにしたか確認してください。たとえば LINE で問題が起きる場合、Web ではなく LINE のスイッチをオンにします。次に、メッセージングプラットフォームのタイムゾーン設定が正しいか確認してください。
Q:ロール指示に「今日は○月○日」と書く必要がありますか?
必要ありませんし、推奨もしません。時刻はシステムが応答ごとに自動的に追加します。ロール指示に日付を固定して書くと、AI に矛盾する 2 つの日付が渡されるおそれがあります。
Q:AI は外部サービスを呼び出して時刻を調べますか?
呼び出しません。時刻はプラットフォームのサーバー時計から取得し、対応するタイムゾーンに換算して AI に直接提供します。外部 API は呼び出しません。
Q:サマータイムは自動的に処理されますか?
はい。タイムゾーンは IANA 名(例:America/New_York)で設定され、サマータイムの切り替えはシステムが自動的に換算します。
Q:このタイムゾーンは「有人対応への切り替え設定」の営業時間のタイムゾーンと同じですか?
別々の設定です。ここでのタイムゾーンは AI の回答に使います。有人対応への切り替え設定の営業時間には独自のタイムゾーンがあり、担当者の勤務時間の判定に使われます。
Q:「ツール表示モード」でツールカードを非表示にしても、AI はツールを使いますか?
はい。「非表示」は対話中のツール実行エリアを隠すだけで、ツールを無効にはしません。AI に特定のツールを呼び出させたくない場合は、AI エージェントの「ツール」設定からそのツールを外してください。
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